とりあえず試合が出来る最低限の人数まで集める
第1話からいきなり巨人ONと対決
世界のホームラン王、王貞治と勝負
まず連載第1話。
最初の1ページで阪神のエース江夏は交通事故を起こして入院してしまいます。
すると主人公・宇野球児は包帯を巻いて顔を隠し、江夏になりすまして巨人戦に登板するのです。
いやいや、こんなんすぐバレるやん笑
なんて言ったらあきません。
普段一緒にいるチームの監督も選手たちも、5万人いる観客も誰も不思議に思わないのです。
これが昭和の漫画なのです。
そしていきなり世界のホームラン王・王貞治との初対決。
王はこの年はホームランと打点の2冠、翌年(昭和48年)には三冠王になります。
まさに全盛期の世界のホームラン王!
村山監督「ちがう フォームが完全に違う!」
川上監督「むむ フォームが変わった」
さすがにこれはバレたか!
と思いきや完全スルー
これでも誰もニセモノとは気が付かないのか!?
かなりぶっ飛んだ展開ですが
こんなもんで驚いていたらこれから先この漫画は読めません
そして球児は王を三振に打ち取るのです。
おいおい、世界の王に尻もちつかせるなよ💦
ほんとよくこれでクレーム来なかったな。
そして長嶋と対決
そして次はいよいよミスタープロ野球長嶋茂雄。
ところが!
ここで病院でテレビを見ていた江夏本人からの通報で、ようやくこの投手がニセモノだということがバレてしまいます。
ニセモノだとバレた主人公はここで包帯をとって名乗りをあげます。
長嶋との勝負はお預けとなり、このあと球児は球場から姿をくらまします。
長嶋と再勝負
そして後日、多摩川のグランドで再勝負となります。
このときの勝負の条件はなんと!
長嶋が勝てば球児は巨人に入る、しかし長嶋が負ければ引退するという、お互いの野球人生を賭けたもの。
ここで次週に続く!
次週が待ち遠しくさせるジャンプならではの胸熱な展開。
今も週刊連載で使われているこの手法は、昭和40年代にすでに完成していました。
しかしこのどちらも負けさせるわけにはいかない展開。
引き分けというストーリーにするためにこの男が割って入ります。
シュウロさん来たー
こうして勝負無し、痛み分けとなったのです。
巨人なんか敵じゃないぜ!
アストロ球団はいったいどんな敵と戦うのか?
え、アンチ巨人の漫画なんだろ?巨人じゃないの?
と思ったらとんでもない!
最初から敵は米大リーグと明言していた。(※当時はメジャーとは呼ばず、大リーグもしくはアメリカ大リーグと呼んでいた)
この時代はアメリカ大リーグとはレベルが違いすぎて、ミスタージャイアンツ長嶋茂雄をもってしても
「そんなバカなことできっこない!」
とか言われてたんですね。
メジャーで日本人選手が活躍したり、野球の世界大会(WBC)でアメリカに勝つなんて夢物語だったのです。
この漫画は50年先を行ってたんですね。
で、まあ一応その前に巨人も倒す!と
これなんかすげえええ
同じ雑誌で侍ジャイアンツ連載してるのに、その巨人を前座扱いするとは!
そりゃこれ見たら、忖度あったという都市伝説も納得ですわ。
ネタバレいうとアストロ球団は巨人と戦うことなく連載を終えるんですけどねw
えええええーーーーーーっ(驚)
アストロ超人vs現役巨人軍の対戦成績まとめ
実は主人公と巨人の選手が直接戦うのは連載最初のこの時1回だけなのです。
しかも王・長島の二人だけ。
打者 | 結果 | 備考 |
王貞治 | 三振 | 公式戦 |
長嶋茂雄 | 一球も投げず | 公式戦 |
長嶋茂雄 | 勝負無し | 非公式戦 |
いや、実質一人といってもいいかもしれない💦
ちなみに当時の巨人の王・長嶋という人がどれぐらいすごかったかというと、平成で言うならイチローと松井、令和で言うなら大谷翔平2人分。
そんな2人の選手が同じチームにいたと考えてください。
でもそう考えれば対戦したのはこの2人で十分ですよね。
つづく
キャッチャー上野球太
シュウロと球児はアストロ球団結成に向けて、残り8人の超人探しが始まった。
まず1人では野球ができない。
とりあえず投手はいるのだから次はキャッチャーだ!
と思っていたら現れましたよ、見るからにキャッチャー体型(でぶ)が!
なぜかよくわかりませんが、昭和の野球漫画ではキャッチャーといえばデブでしたw
巨人の星の伴宙太とか
ドカベンの山田太郎とか
タッチの松平孝太郎とか
でも多分元祖はこの人でしょうね、
男どアホウ甲子園の豆たんこと岩風五郎。
そしてアストロ球団でもキャッチャー上野球太、名前通りのデブでしたw
球児が勝ってあっさりとアストロ入り。
いやいや、これデッドボールやん💦
ま、こまかいことはいいかw
あっさりしすぎですが、これ本当は球太は最初からアストロに入りたかったがための芝居だったことが後々わかります。
とりあえずこれでバッテリーが組めることになりました。
サード三荻野球一
長嶋さんが巨人の監督になった時のために密かに育てていた秘蔵っ子。
華麗な守備と天才的バッティングの才能の持ち主。
この守備にどんな意味があるのかなんて考えてはいけない!
とにかくすごいというだけでいいのですw
そして球一の生年月日とボール型のアザを確認した長嶋さん。
球一は長嶋さんに恩があるのでこのままいけば巨人に入る。
しかしそうはさせじとシュウロ監督は勝負を申し込みます。
もしアストロが勝てば球一選手はアストロに入る。
しかしもし負ければ球児球太の2人は巨人に入るという条件で。
いやいやいや、こんな勝負受けなくてもいいでしょ。
巨人としても球一という超人が巨人に入団、結果アストロ球団は欠員が出て結成できない、これでよかったのに。
ところが川上監督が欲を出します。
こうして勝負を受けてしまうのです。
もちろん条件付きで!
ええええーーーーーーーーーーっ
この場合は透明ランナーじゃないのか!?
しかしこの透明ランナーを認めずチェンジにするという超ハンデキャップマッチ。
これはセコい!
これが球界の盟主、当時8年連続日本一の巨人軍のやることか!?
侍ジャイアンツの川上監督や長嶋さんはすごい人格者なのに、こちらの世界では全くの別人じゃないかw
ほんとよく読売からクレーム来なかったなw
しかしこんな条件でも受け入れないと試合すらさせてもらえない。
新球団を結成することなんか夢のまた夢。
2人の超人対高校生チーム
なんという無理ゲー!
いやいやいや、思わぬところに火種が燻っているもんです。
球一のことを普段からあまり良く思っていないチームメイトのピッチャー
こうして8回まで球児と球太、あわせてなんと16打席連続敬遠!
甲子園の松井秀喜5打席連続の話になると、漫画のドカベン山田太郎の5打席敬遠の話が出ますが、それが描かれたのは1977年。
それよりも5年も早くアストロ球団では16打席連続敬遠が描かれていたのです
しかし9回になったところでシュウロ監督が呼んだ新聞記者たちが到着。
これが秘策かーーーー
さすがシュウロ監督!
勝負師としての読みの深さ、するどい透察力、そして心理戦。
こうして球太も歩かせて17打席連続敬遠。
そして!
最後の最後でピッチャーは勝負してしまい、あっさりホームランを打たれるわけです
こうしてサード球一、アストロ入りが決定です。
外野手 明智球七郎・球八兄弟
そして次に登場したのが明智球七郎・球八の兄弟
似ても似つかないですが双子の兄弟ですw
しかし素直にアストロに入るはずがありません。
この2人、なんと阪急ブレーブスに入団してしまいます。
特訓
彼らは大阪にある金剛山のさらに奥にある阪急の秘密グランドで特訓をしています。
いや、普通に他の選手も使っているグランドの方が設備とかいろいろ便利だと思うだけど、なぜそんな山奥で?
なんて思ったらダメです。
昭和の特訓て内容以上に場所が大事なんですよ
三大特訓場といわれているのが、ものすごい山奥、太陽の光が差し込まない地下施設、そして富士山のどこかと決まってるのです。
そして彼らの超人プレイというのがこれ。
いやいやいやいやいや、これはすげえわ
何がすごいって、こんなアイデア思いついた原作・遠崎史朗先生がすごいw
そしてこの守備にまた勝負を挑もうっていうのがアストロ球団なんですよ。
この守備を破るために球児、球太、球一の3人は特訓を開始します。
場所はなんと黒部第4ダム!
さっき三大特訓場(山奥、地下施設、富士山)とか言ったけど、まさか黒部第4ダムを持ってくるとは!
そう!昭和の漫画はとにかく特訓なんですよ。
特訓さえすればどんな敵にも勝てるんです。
勝負の舞台は日本シリーズ
こうして3人は必殺の打法を身につけ明智兄弟の超人守備に挑戦します。
勝負の舞台は巨人対阪急の日本シリーズ。
そこで3人が巨人の選手に変装して紛れ込み、超人守備に挑戦しようというのです。
そういや球児が半年前に江夏に化けてたな。
そんな簡単に変装して潜入してもバレないものなのか……
それも3人も……なんて言うのは野暮か
とくに黒江選手に化けた球一に、あの長嶋さんが気は付かない。
少し前までは我が子のように育てていたのにw
森選手に化けた球太も
森がはちまきして、関西弁で喋ってる。
球太、隠す気ないだろw
でもいいぞ、そういうキャラ好きだw
そして真打登場!
堀内もとい、球児はこのヒビの入ったバットを使います。
ヒビの入ったバットなんかで打ったって球は飛ばないだろーーーー
そもそも何のために?
そして右利きのはずの堀内が左打席に立ちます。
こいつも隠す気なさそう
ほら、バレた……
ジャコビに流星打法
そして編み出した必殺打法は
ヒビの入ったバットで打ったって球飛ばないなんて言ったらダメです。
バットが砕け散り、バットの破片とボールとの区別がつかなくなります。
そしていちかばちかで球七郎が取ったのはバットの方!
この時の球七郎の空中での姿勢が本当に翔んでいる感があって好きです。
こうして明智兄弟もアストロに入団することが決まりました。
阪急との契約とかどうなるんだろ?
うしろで上田監督が慌ててるけどw
俺たちの戦いはこれからだ!
こうして明智兄弟が加わり、全部で5人。
そして10週目の最後のコマがこれです。
俺たちの戦いはこれからだ!
ご愛読ありがとうございました。
いやいやいやいやいやいや💦
ウソです、コラです、すみません💦
なんとか10週打ち切り回避です。
アストロ球団は次週に続くです。よかったよかった
つづきます。