大阪からやってきた主人公と互角のライバル
宮武鉄二、登場!
ドーベルマン刑事には途中から、大阪からやってきたゲタばき刑事こと宮武鉄二がレギューラーとして登場します。
普段は1話完結形式のドーベルマン刑事ですが、この宮武初登場は前中後編の3週にわたっての話になります。
初登場の話は大阪と東京の暴力団同士の抗争話「ゲタばき刑事!」に登場
主人公と互角かそれ以上の実力をもつライバルの登場!!
こいつが後の服部平次かーーーーー!?
いやいやいやいや、これ大阪人怒っていいぞ
いくら昭和でもカンカン帽に楊枝くわえて、腹巻きに下駄履きって。
大阪ディスってるだろw
そんなやつ月亭可朝ぐらいしかおらんかったわw
しかも髪型❤️変だし。
なぜか眉毛も片方しか無いし。
ライバルとしての設定
昭和の漫画のライバルは、必ずといっていいぐらい主人公と対になる設定が多かった。
まず主人公とライバルの性格。
これが必ず正反対の陰と陽。
この場合、もちろん加納が陰で宮武が陽です。
主人公加納が女性に対して無関心なことが多いのに、宮武は明るく陽気で女好き。
すぐに女に惚れて簡単に罠にハマってしまうぐらい甘かった。
今で言うならチャラいキャラで、もし主人公だったらルパンみたいな漫画になったかもしれない。
そうじゃなくても主人公以上に人気が出て、昭和漫画のあるあるで主役が交代したかもしれない。
しかし残念ながらそうはならなかった。
そして拳銃もライバル
加納がリボルバーのブラックホークなら、宮武はオートマチックのオートマグ。
いや、これめちゃかっこいいですわ。
中学生の時、憧れてオートマグのモデルガン買いました。
もっともオートマグ、こち亀ではディスられてましたけどねw
刑事として加納に勝つ!
関西の暴力団が東京に進出してくるのを防ぐために、大阪から乗り込んできた宮武。
お互い協力して暴力団を壊滅に追い込んだが、二人の初対決は冷静さを失った宮武が加納に一本取られた感じ。
しかし加納以上に正義感に燃える熱い男として読者に認知された。
ライバル対決のために東京へ転属
それから2週間後、加納と勝負するためにわざわざ大阪から新宿署に転属。
しかしここで陽気な大阪人だが女に甘いという弱点が露呈する。
最後は自分をだました女(犯人)を殺すが、勝ち負けよりここでもやっぱり熱さが空回りしてる感じ。
でもこれ良いキャラだよなあ。
何度も言うけど、今ならぜったい主人公より人気出てたよね。
そして3回目の対決でも
宮武、学習しろやw
人気が出たのか出番は加納よりもお多いのだが……
しかしこの回、ついに危惧していたことが起こった!
主人公と互角のライバルのはずが、この3回目あたりですでに格下の噛ませキャラになり下がってしまったのです。
宮武、それ格下が吐くセリフや💦
そして物語終盤で加納「まだオレと張り合おうってのか」と、加納からも宮武はすでに格下扱い。
冷静な加納以上に熱く燃える正義感ゆえの空回り。
しかしまだこの回までは宮武が事件のケリをつけたことでギリギリ加納と張り合ってます。
そして4回目は長編、沖縄コネクション編。
とうとうこの長編で宮武は見せ場も何もなく、あっさり序盤で退場してしまったのです。
宮武ーーーーっ!
グッナイ・ジョーにあっさりやられ、互角のライバルからついに噛ませキャラに格落ちされました。
宮武が“服部平次”になれなかった理由
宮武が服部平次になれなかった第一の理由は見た目だと思ってますw
平次、かっこいいじゃないか
カンカン帽じゃなくてメジャーのベースボールキャップ。
もちろん楊枝なんかくわえてないし腹巻きもしてないし下駄ばきでもない。
クセのある関西弁はどちらもだけど。
加納がかっこいいから宮武は三枚目キャラにしたんでしょうけど、そこまで対にする必要なかったと思います。
あと服部はレギュラーじゃなくて準レギュラーってところがミソですね。
毎週登場するレギュラーになると、やはり主人公を中心にしないわけにはいかないですが、たまに登場するならレア感で「まあ今回はこいつが主役でいいか」って流れにしやすいですからね。
宮武の超お手柄回
しかし加納以上に活躍した話もある。
それは軽井沢パニック!!の話。
軽井沢にあるプリンスホテルの別館に静養に来られていた皇太子殿下御一家。
しかしそこにテロリストが侵入するという、いやもうその時点で警備の首が全員吹っ飛びそうな事件が起こったのです。
ちなみに時代は昭和。
皇太子様が宮と呼ぶこのお子はーーーーーーっ
いやいやいや平松先生、似せすぎでしょ💦
そして今回この宮様を命懸けで守ったのが宮武。
めちゃかっこいいです!
宮様に傷一つ負わせまいと身を呈して守った宮武刑事。
これもう警視総監賞100回でも足りないですよ
それでは今日はこのへんで。マタンキ