日本最初の超能力バトル漫画バビル二世
漫画バビル二世とは
ども。MK団2代目団長マタンキ角南です。
先日バビル二世のコミックス(電子書籍)を大人買いしました。
横山光輝といえば「誰もが知ってる漫画を描いたのに、誰が描いたか知られていない漫画家」と言われています。
日本で最初の巨大ロボット漫画「鉄人28号」「ジャイアントロボ」を描き、
日本で最初の魔法少女漫画「コメットさん」「魔法使いサリー」を描き、
日本で最初の超能力バトル漫画「バビル二世」を描き、
日本で最初の長編歴史漫画「三国志」(他)を描いた、偉大な漫画家であります。
今回、日本最初の超能力バトル漫画バビル二世のコミックスを大人買いしました。
世界征服を企むヨミ様とは
主人公のバビル二世とは親戚関係だったヨミ様
このバビル二世の敵は、自分とほぼ同等の超能力を持ち世界征服を企むヨミと呼ばれる男。
しかしこのヨミ。悪役なのにネットでは「ヨミ様」と、なんだか少し前に流行った韓国俳優のヨン様みたいに様付けで呼ばれています。
Googleで「ヨミ様」と入力すると「過労死,理想の上司,部下思い」と出てきます。
どういうこと?
改めて読み直して考えてみました。
読み直して知ったのですが、このヨミ様も実はバビル1世の血を引くバビルの末裔の1人だったのです。
しかも若い頃にバビルの塔にまで呼び出され、バビル1世の遺産を継ぐにふさわしいかどうかの審査を受けたことさえあったのでした。
つまりヨミ様はバビル"二世"の最終オーディションまで残った男だったのです。
残念ながら最終オーディションで不合格となり、その記憶を消されてバビルの塔から放り出されてしまったのです。
部下思いで理想の上司と呼ばれるヨミ様
その後は自ら信者や部下を集め、世界各地に基地を作り、各国に自分の部下を政治家として潜り込ませ、着々と世界征服の準備を進めていくのです。
悪の組織のボスですが実は結構苦労人なのです。
たたき上げの苦労人だからこそ、部下や信者を大切にします。
悪の組織にありがちな「任務に失敗すれば容赦なく処刑する」というようなことはありません。
ヨミ様は部下の安全を第一に考える指導者なのです。
悪の組織のボスはいざとなったら部下を見捨てて自分だけ脱出することがよくありますが、ヨミ様は決してそんなことはしません。
決して無理な戦いはせず「今ここで戦っても勝ち目はない」と判断すれば部下たちと一緒に撤退する冷静な面もあります。
時には部下がやらかして劣勢に立たされることになっても腐らず、その部下を助けに行ったりしています。
地元の村人たちからは神のように崇め奉られています。
地元の村人たちからも慕われています。
およそ悪の組織のボスらしくないボスなのです。
ここまでくるとこの人、本当に悪い人?って疑問符がつきます。
ヨミ様は同じ時代に浩一少年がバビル二世の称号を得なければ、本当に世界征服を成し遂げていたかもしれません。
バビル二世と4回にわたる死闘
こうして叩き上げの苦労人ですが、選ばれし主人公との対決は、苦戦らしい苦戦もなく毎回バビル二世の圧勝。
こうしてヨミ様は最終回までバビル二世によりなんと4回も殺されるのです。
まず1回目。真っ向勝負で完全KO
2回目リターンマッチでは、自分のエネルギー(超能力)を増幅する機械を使用。
しかしそれでもバビル二世には敵わずエネルギーを使いきり生き埋め死亡
3回目。
前回の戦いでエネルギー(超能力)を使いきり、老人のようになって再登場のヨミ様。
執念の復活を果たすもバビル二世には全く歯が立たずワンサイドゲームに
最後は棺がわりのロケットに収容され宇宙へ旅立つ。
そして4回目。すでに顔がブラックジャックのようにツギハギ。
なんと戦わず試合放棄(その後、自爆)
もうこれ悪のボスじゃなくてただのお爺さんじゃないですか!?
そして睨みつけるバビル二世の方が冷酷非情な悪人に見えます。
ヨミ様は世界征服というより、本当は世界統一の指導者を目指していたのではないでしょうか?
前回の記事で「正義は正義、正義は勝つ!こまけえことはいいんだよ」と言いましたが、さすがにこれはどうなんだろうと思ってしまいます。
次回はこの物語の正義()の主人公、バビル二世について書きたいと思います。
それでは今日はこの辺で。マタンキ