ジャンプ最長連載記録(当時)の人気漫画トイレット博士
トイレット博士では主人公が何度も交代していた
ども、MK団2代目団長マタンキ角南です。
このブログのタイトルにもなっているMK団マタンキ日報の元ネタといえば、ジャンプ黎明期の人気漫画トイレット博士です。
で、トイレット博士を検索するとやたら出てくるのはこの人。
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う〜〜〜ん この人がトイレット博士か
と思いきや、実はこのお方はMK団初代団長、スナミ先生です。
トイレット博士は、長期連載マンガで時々ある
主人公が途中で変わってしまうマンガの元祖
でした。
漫画トイレット博士の歴代主人公
初代主人公トイレット博士ってどんな人?
連載開始時まだキャラデザが固まっていなかった
では本来の主人公トイレット博士とはどんな人かというと
えーと……どんな人だったかな?
とりあえず第1話から見てみましょう(汗
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絵がまるで赤塚不二夫じゃないか(笑
あれ?第1話からいきなりトイレット博士がいないぞ
それより誰だ、このおっさん?
と思ったら……
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えーーーーーこの人がトイレット博士!?
たしかトイレット博士ってこんな人だと思っていたけど
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全然違うやん!
そして第二話のトイレット博士がこちら。
ちょっと近づいたけど。
髭じゃなくて鼻水?
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第3話、なんだか髭が星飛雄馬みたいだし、助手君のメガネの形が変わったぞ。
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第5話あたりでようやくキャラデザが固まる
鼻と髭がおなじみの形になり、ここでようやくキャラデザインが仕上がりました。
しかし助手君の髪型がちょっと変わったぞ
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2代目主人公 うん子ちゃん
やっとキャラクターデザインが固まったと思ったら、トイレット博士が主役だったのはここまで(笑
この第5話から新キャラ、うん子ちゃんが登場します。
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これでうん子ちゃんの人気が出たのか、ここで早くも最初の主役交代となります。
二代目主人公、うん子ちゃん
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1巻の後半は完全にうん子ちゃんが主役でした。
3代目主人公 ダラビチ
そして第2巻(11話)から登場するダラビチ博士。
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トイレット博士のライバル役かと思いきや、別にそんなこともなく。
でも何となくトイレット博士とキャラがかぶっています。
だったら出さなくてもいいやんと思うのですが、2巻からはダラビチがストーリーのメインとなりトイレット博士の出番が減っていきます。
ダラビチが三代目主人公になります。
ちなみに団長がジャンプを読み始めた時はこのダラビチが主役でした。
お正月元旦に「1年間ウンコを我慢する!」の話を読んだ時、まだ小学1年生だった団長は死ぬほど笑い転げましたよ(笑)
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正月ということでトイレット博士もうん子ちゃんも久々に登場してますが、もうこの頃は完全にダラビチが主役です
そして後の主役となるスナミ先生が登場したのは第3巻。
スナミ先生と入れ替わりに、これ以降トイレット博士が全く出番が無くなりましたw
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4代目主人公は実力で勝ち取った一郎太
ダラビチ、スナミ、一朗太の3人による主役争い
やがて生徒の一朗太とスナミ先生の掛け合いが人気となってダラビチ、スナミ、一朗太の3人による主役争いとなります。
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そして8巻後半ぐらいからダラビチも出番がなくなり、ジャンプの年齢層もあってか徐々に一朗太がメインの話が多くなりました。
こうして主役争いを制したのは一郎太
4代目主人公となりました。
5代目主人公 スナミ先生とMK団の仲間たち
そして一朗太が中学に進学し結成されたのが、このブログのタイトルにもなっているMK団。
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メインメンバーはスナミ先生を団長に、一朗太、三日月(新キャラ)、チン坊の4人。
ここでMK団のリーダーとなって五代目主人公にスナミ先生とMK団の仲間達なります。
途中、新人団員ピッピが加入してMK団は5人体制になりますが主人公はそのままスナミ先生とMK団員たち。
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トイレット博士といえば最初からずっと主役はスナミ先生とMK団だったと思ってる人が多いでしょうね。
それぐらいMK団(メタクソ団)は人気があった。
合言葉のマタンキは今なら間違いなく流行語大賞ですよ。
誰も知らない6代目主人公 野呂田かずお
で、このまま最終回までスナミ先生とMK団が主役……
と思いきや、あまり知られていませんが実は登場人物総入れ替えをしたことがあります。
実はこの頃のトイレット博士は6年にわたる長期連載でネタ切れマンネリで人気低迷。
アンケートでも最下位争いの常連となり、掲載はいつも最後の巻末。
いつ連載が終了してもおかしくない状態だったのです。
何とかしないととテコ入れを行います。
そこで 新展開で強引に主役交代!
6代目主人公、野呂田かずお少年
MK団シリーズをリセットし、宇宙人(というより小動物)になったスナミ星人が野呂田家に居候するというお話。
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かずお少年は家族には内緒でスナミ星人をペットとして飼うことを決意
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なにこれ?
はっきり言って 藤子不二雄のパクリ じゃないか!
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しかし無事スナミ星人は野呂田家の居候となることが決定し、
かずお少年との新たな物語がはじまります……
これがめっちゃ評判悪かった!悪すぎた!!
当時、団長の周りでも「もうトイレット博士読まない」「MK団にもどせよ」という声しか聞かなかった。
しかしそれ以上にとりいかずよし本人か、あるいは編集がこれはアカンと感じたんだろう。
なんと野呂田かずお少年との話はこの1話限り!
アンケートハガキを待つことなく次の週には元のMK団に戻したのですw
そして再びMK団が主役に
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マンネリワンパターンだったトイレット博士でしたが、ここで心機一転!
全盛期の破茶滅茶ぶりを彷彿させるおもしろい話が何週か続き、アンケート結果が良かったのか久々に巻頭カラーページにも復帰したりしました。
が!すぐに息切れ。
目標だった連載300回を超えたところで残念ながら最終回となりました。
子どもの頃、とりいかずよし先生の漫画で毎週死ぬほど笑わせてもらいました。ありがとうございました。
とりいかずよし先生のご冥福を祈ります。
漫画家のとりいかずよし氏死去
とりい かずよし氏(本名鳥居一義=とりい・かずよし=漫画家)9日午後6時3分、膵臓(すいぞう)がんのため名古屋市の病院で死去、75歳。愛知県出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男翼(つばさ)氏。
赤塚不二夫氏に師事し、1968年に週刊少年サンデーに掲載された「くちなし犬」でデビュー。翌年に週刊少年ジャンプで連載を始めた「トイレット博士」がヒットした。他の作品に「うわさの天海」「くたばれ!とうちゃん」など。愛知淑徳大教授も務めた。