銀河鉄道999メーテルの正体
メーテルは生身の人間なのか
ども、MK団2代目団長マタンキ角南です。
最近映画を見るのが趣味になってきてました。
今までは年に数本、それも話題になってる映画ばかりだったのですが、去年から大型シネコンではやらないマニアックな映画や昔の映画をミニシアターと呼ばれる映画館に見に行ったりするようになりました。
去年はあの銀河鉄道999を見にいきました。
名作だけに全国のミニシアターでは時々上映してるみたいです。
銀河鉄道999はご存知の通り、星野鉄郎と謎の美女メーテルが、機械の体をタダでくれるという星まで、SL型の銀河鉄道999に乗って旅をするという物語です。
しかしタダほど高いものはない!
うまい話には必ず罠があるのですが、これはネタバレになるのでやめましょう(笑
さて今までこの映画を何度も観たのですが、何度見てもよくわからないのが、メーテルの正体です。
はたしてメーテルは生身の人間なのか、機械の体なのか
一緒に観に行った友人は「え?機械の体だろ。そう言ってたやん」って
?
え、そんなこと言ってたっけ?
いやいや、言ってないぞ
確かに「メーテルの体は鉄郎の母親に似せて作られた」という説明はあったけど、だからといって作られた体=機械ってのはちょっとちがう気がする。
団長の解釈は
「メーテルは生身の人間、ただしメーテルの体はクローンで、その体(器)にメーテルの魂を入れたもの」
です。
友人「それこそクローンなんてひと言も言ってなかったやん」
いやまあ、たしかに……
クローンなにそれ美味しいの?
昭和54年にはまだクローン人間なんて言葉がなかった
銀河鉄道999の映画が公開されたのは1979年、団長が中三の夏休みでした。
これの少し前、昭和53年(1978年)12月 に ルパン対複製人間 が公開されました。
なぜ映画のタイトルが、ルパン対クローン人間じゃなくルパン対複製人間なのかというと、
この頃はクローン人間なんて言葉は、まだ一般には知られていなかったのです
このルパン映画でようやく“クローン”という言葉がアニメファンの間で認知され始めました。
つまり映画銀河鉄道999の制作段階ではまだクローン人間という言葉が世間に認知されておらず、公開時でやっとギリギリ定着したかどうかだったのです。
なので微妙なクローンという言葉を使わず、あえて鉄郎の母親に似せて作られた体という言い方にしたのだと思います。
そしてその鉄郎の母親のクローンの体に、メーテルの記憶と魂を入れたというのが団長の解釈です。
肉体、それは魂の器
昭和の時代、肉体のことを器なんて言い方しなかった
「え、それじゃクローンちゃうやん」
と言われそうですが、クローン人間て何?
クローン人間は見た目や能力、そして記憶も共有し、それらは全て同じ1人の自分である……
いやいや、クローン人間というのはあくまでDNA遺伝子情報が同じというだけで、いわば一卵性双生児のようなもの
なので見た目や、能力・性格も似ていることは確かに多いが、だからといって同じ人間であるというのとは違う
最近のSFやアニメでは、物語をわかりやすくするためか、クローン人間は元の人間と同じ記憶と能力をもつコピーみたいな描かれ方が定着しています。
物語をおもしろく、わかりやすくするための表現手法として、そうすることを否定しません。
ですがクローンというのは本当はそうじゃないはずです。
話をメーテルに戻して
クローンという言葉が出始めということもあり、当然クローンの定義がまだ定着していなかったのです。
さらに!まだ昭和の時代には定着していなかった言葉がもうひとつあります。
それは人間の体のことを”器”と呼ぶことです
肉体=器と、最初に言い出した漫画もしくはアニメはなんなんでしょうか?
肉体=器というのは宗教的な考えなので、古くからそういう漫画があってもおかしくないですが、定着し始めたのは平成以降の転生ものの影響だと思います。
クローンという言葉と、肉体=魂の器という呼び方。
この時代にはこの2つの言葉が無かったため、メーテルとは何者なのかをわかりやすく説明することが出来なかったのです。
結論メーテルはクローン人間
なので令和風に説明しよう!
メーテルの魂を入れる”器”として、鉄郎の母親をコピーしたクローン体使った
この説明でいいんじゃないでしょうか?
そしてメーテルの本来の体は冥王星に眠っているということです。
それがどんな顔でどんなスタイルだったのかは分からず仕舞い。
また続編でも鉄郎の母親に似せた体の”器”でしかメーテルは登場しません。
まあやっぱりメーテルは永遠に謎の美女ということですね。
それでは今日はこの辺で。マタンキ