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漫画

手塚治虫原作の映画「ばるぼら」を見てきた

手塚治虫「ばるぼら」

稲垣吾郎主演、映画「ばるぼら」

ども、MK団2代目団長マタンキ角南です

先日、稲垣吾郎、二階堂ふみ主演で公開中の映画を見てきました

映画「ばるぼら」公式読本

このばるぼらと言う作品、黒手塚の屈指の名作、手塚エロス満載の大人の漫画と呼ばれています

YouTubeで検索するとこの作品を絶賛する人たちの動画が多数上がっています

しっかぁっし!

団長の評価は全く違う

この作品の評価を一言で言うと

何が言いたいのかさっぱりわからん

手塚治虫先生は漫画の神様と呼ばれており、神様の作品を批判しようものなら、それはお前の読み込みが浅いからと罵られます

が、あえてもう1回言おう!

何が言いたいのかさっぱりわからん

そもそもエロスという思想で手塚治虫の変態性は認めても手塚治虫の絵では抜けない

バルボラ全裸

無理無理無理無理無理、無理無理、絶対無理です

どう頑張っても手塚漫画はエロ漫画ではなく文芸作品なのだ

本題に戻るとこの「ばるぼら」は連載漫画にありがちな、とりあえず基本設定だけ考えて後は流れに任せようというアレ。

「ばるぼら」という漫画は本当に行き当たりばったりのストーリーなのだ。

基本設定は主人公・美倉洋介は異常性欲者、病的なぐらい常にエロいことを考えている小説家であり、

そしてもう1人の主人公ホームレスのバルボラという正体不明、謎の少女

これだけである

バルボラのいったい何がどう謎なのか?

断言していいが、手塚先生は

連載開始時点では何も考えていない!

この2人でどう物語を展開させていくかが作者の腕の見せ所なのだが……

第1話

主人公美倉洋介がデパートで店員をナンパし、自宅でセックスしたと思っていたのは実は人形だった

美倉は幻を見ていたのか?

第2話

ナンパした女性の部屋で情事にふけっていたら……

その美女は実は犬が化けた姿だった

なに、これ?

前回はマネキン人形で今回は犬?

これまた幻想を見ていたのか?

第3話

ラブドール、獣姦ときて次はどんな幻想を見てセックスするのかと思ったら、3話目はリアルなSMショーでした。

え、すでに2回でネタが尽きたの!?

生前手塚先生は「アイデアはバーゲンセールで売るぐらいある」と言っていたのにー

SMショーでは欲望を開放したいけど、なかなか自分に正直になれずショーに参加せずに帰ってしまう。

なにこれ、本当に結構リアルな話やん。

第4話

第4話は手塚先生の大好きな近親相姦のお話w

亡くなった母親が作家・美倉洋介のファンだったという娘と父親。

レイプしようとしたが娘から拒否られ、父親はこのあと階段から落ちて死亡する。

オカルト路線から今度はサスペンスドラマに路線変更か?

第5話

美倉洋介、元カノとの再会

しかしこれも目が覚めると(ふと気がつくと)元カノではなくバルボラだったというオチ

バルボラは美倉の心が生んだ幻なのだ!

という話にしたいのかな?

第6話

ここで作家の友人にバルボラの正体は芸術の女神ミューズと説明される。

どう見ても疫病神みたいなバルボラですが、実は芸術の女神だと?

そしてそのバルボラは相手によって姿を変えること世界中の芸術家たちに取り憑いていく。

そして取り憑かれた芸術家は素晴らしい作品を次々と生み出していくのだ。

これか!

これが「ばるぼら」のテーマなのか!

って、いくらなんでも唐突すぎるでしょ手塚先生!

はたしてこの設定、これからの連載で消化できるのか!?

第8話

バルボラの幼馴染という男がいきなりやってくる。

その男は美倉そっくりに化け、影武者として講演やテレビ出演をして本人に成り代わって仕事をしてやると言い出した。

やがて影武者が入れ替わって本物になるんじゃないかと恐怖する、本人美倉洋介。

あれ?ミューズ(芸術の女神)の話はどうなった? 

第9話「狂気の世界」

タイトルからして本当に狂気の世界

美術館燃やそうとする美倉洋介

これただの基地外ですやん。

おい、ミューズ(芸術の女神)の話はどうなった?(2回目)

わからんわからん、わからんわ

オカルト路線なのかサスペンスなのか

ミューズ(芸術の女神)関係ないですやん

第10話

そして第10話

あれ?バルボラ、キャラデザイン変わってますやん?

バルボラが急に美女になって美倉洋介と結婚することになる。

見た目が変わってるのは、相手によって姿を変えるという設定の伏線の回収か?

しかし突然結婚は行き当たりばったりにもほどがありますわ手塚先生。

が、その一方で呪いの人形で美倉の知人が死んだりします。

殺したのはバルボラか……

あれ、オカルト路線復活?

そして美倉の中で、突然バルボラの正体は魔女という結論が導き出される。

バルボラは魔女

いやいやいやいやいや、いくらなんでも強引すぎるでしょ

そもそもミューズ(芸術の女神)じゃなかったのか?

第11話

バルボラとの結婚式は黒ミサで行われることになる。

前回からやっぱりオカルトに方向転換してるな。

あ、でもこれヌーディスト結婚式だよね。

やっぱりエロを描きたいのか?

しかし公然猥褻の疑いで警察の介入があり式は中止になる。

この後、バルボラは行方不明になり美倉はバルボラを探し続けるというストーリーになっていくのだ。

再会したバルボラはドルメンと名乗り、大阪のチョンの間で売春をしていたり、絵描きのモデルになっていたり。

相手によって姿を変えるという伏線回収にかかる

このドルメンはバルボラなのか? 

ただのそっくりさんなのか

この時はわからないんだけど、結論から言うとバルボラだったといことになる

いやいやいやいやいや、手塚先生、本当はバルボラとは別人ということにしたかったんだろ

ミューズという芸術の女神が人間の姿になって、芸術家たちに次々寄生するという話じゃなかったのか

グダグダのクライマックス

もう12話から最終回15話までは何が何だかわかりません。

ミューズの設定は、どうも説得力が薄いので無かったことにしたのか、あるいは締め切りに追われて伏線忘れてたか。

2人で下水を延々と逃げ回るシーンで何ページも費やしたりします

でもここでも

やっぱりオカルト路線かーーーーーー

ネタバレになりますのでこれ以上は書きませんが、結局最後はドタバタで最終回となるのです

神様と言われてますが手塚作品の最終回、意外とこれが多いです

う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、でも一つ一つの話はどこか面白かったり読者を惹きつけるものがあるんですよね

わけがわかったようなわからんような

それで何度も読み返してしまう、それが手塚漫画なのです

それでは今日はこの辺で マタンキ

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