シン仮面ライダー大反省会
シン仮面ライダーを見てきた
シン仮面ライダーを見てきました
いやあ、これはもう大反省会ですわ。
世間の評価も真っ二つに分かれているみたいです。
主にリアル世代は評価が良く、平成以降の世代にはあまりよろしくないみたいです。
もちろん私はバリバリのリアル世代なわけですが……
リアル世代だけどこれはあかん!
ほんとこれはもう大反省会です
シンウルトラマンやシンゴジラはおもしろかったのに何故?
面白かったのは冒頭24分だけ
過去作をリメイクして面白いのは、昭和時代ではやりたくても技術的に不可能だった表現や演出を、現代の技術で可能にすること。
そして原作を踏襲しつつも、今の時代にあった解釈や表現を盛り込むこと。
この2つです。
私が見た昭和ライダーのリメイク作品は漫画なら仮面ライダーSPIRITS、映画なら仮面ライダーTHE FIRST。
特に仮面ライダーTHE FIRSTはいい出来だと思うのですが、なぜか世間の評価はそれほど高くないし知名度も低いんですよねえ。
まだ見てない人、ぜひご覧になることをお勧めします。
さてシン仮面ライダーで面白かったのは蜘蛛オーグとの戦い。
つまり冒頭の24分、仮面ライダー第1話のオマージュまでだった。
このあと怪奇路線で行くのか、それとも明るいアクション路線で行くのか!?
ワクワク
と思っていたらここまでだった💦
そんな小ネタいりません
あとは要らない、オタクが喜びそうな小ネタ(オマージュとは言いたくない)を散りばめてるけど、
小ネタに関してはリアルタイム世代なら常識というか嗜みとして、ほとんど知っていて当然のことですし、他のブロガーやユーチューバーたちがまとめてくれているので、ここでは省略します。
平成生まれの若い人たちはこういう小ネタ探しを宝探しみたいに楽しんでるけど、そんなのホントどうでも良いです。
特に最後の蝶オーグって何よ?
イチロー?キカイダー01か?
ベルトの形はV3っぽいけど、0号ってことはダブルオーなのか?
蝶ならイナズマン?
ちょっと強引だけどデザインがV3に近くないこともない。
あと隣にいたロボット刑事Kみたいなのはどうしたいわけ?
とにかくどれかにまとめろよ
そんな設定いりません
小ネタ以外だと、まず本郷も一文字も役者が不細工。華がない。
もうこれが致命的。
本郷のキャラも、もともとはIQ600のスーパー天才にして、プロのバイクレーサーだったのに、なぜかシンでは無職の自閉症?
ってそんな設定いる?
だから役者を不細工にしたのか?
緑川るり子(浜辺美波)はよかったのにw
そんなオタクネタいりません
そして劇中の登場する初めて聞く言葉。
蜘蛛オーグ、コウモリオーグ、サソリオーグ、ハチオーグ。
そして仮面ライダーがバッタオーグ。
ふーん、改造人間のことをオーグってよぶのか。
それはわかった。
しかしプラークってなんだ?
何となく生命エネルギーっぽい意味かな。
なんかわかりにくくてしっくりこない……
ハビタットってなんだ?
ショッカーが理想とする社会?
いや、もっとなにか宗教的な天国のような世界?
【結論】庵野のやつ、またやりやがった!
これじゃまるでエヴァンゲリオンじゃないか!
シンゴジラやシンウルトラマンで「庵野ってやっぱり天才だ」って思ったが間違いだった。
実はシンゴジラは、庵野は一応総監督という肩書きだが実質脚本だけで、監督は樋口真嗣だった。
シンウルトラマンも庵野は脚本だけで監督が樋口だった。
つまり樋口監督のおかげで庵野色がちょうどいい塩梅に薄まっていたのだ。
しかし今回のシン仮面ライダーは監督、脚本、製作総指揮、全部庵野。
おかげでシン仮面ライダーは、キューティーハニーやシンエヴァンゲリオンと同様にワケのわからない作品になってしまった。
【オマケ】リアル爆破やってくれたら評価した
今は爆発シーンとかも全部CGなんですよね。
仮に火薬を使うにしても、法律で火薬の量も制限されているそうです。
しょぼいCGじゃなく、リアルな火薬を使ってくれたら評価しましたよ。
法律が許さないのなら海外で撮影するとか。
続編作るとか言ってるので、リアル爆破やってくれるなら見に行きますw
昭和ライダーのリメイクを見る時の2つのポイント
仮面ライダーって名前、日本語としても変だしダサくないですか?
仮面ライダーのリメイクや新作を見る時に必ず注目する点が二つあります。
まず一つは仮面ライダーという名前。
仮面ライダー=仮面+ライダー(バイク乗り)
この仮面という言葉がすでに死語というか古臭い日本語なのです。
そこにまたライダーってバイク乗りってことですよね?
仮面のバイク乗りって????
そもそもライダーって戦う人じゃないし。
ライダーってどちらかというと職業の名称に近いんじゃないでしょうか?
この正義の味方っぽくない呼び名にず〜っと違和感を感じてきました。
しかも仮面て、昭和40年代でもギリだったような古臭い言葉。
今の日本で「仮面」なんて日本語使う機会はまず無いです。
昭和の頃でもすでに「ん?」って感じでした。
仮面とつくヒーローって、月光仮面、七色仮面、そして仮面の忍者赤影、あとは赤い仮面に燃え上がる正義の心〜のヤッターマンぐらいまで?
とにかく昭和の40年代なら、まだバイクって子どもから見たらかっこいいお兄さんが乗る憧れの乗り物だったけど、今となってはなんか普通っぽいものだし。
とにかく正義の味方にこの名前はおかしい
さらにライダーなんて名前のために、以降ずっとバイクに乗るという縛りができてしまってるし。
まあ開き直って電王みたいなのも出てきてますがw
ヒーローの名前なら、英語か、英語っぽい造語にするか、まるっきり古典的な日本語にするかのどれかでしょう。
例えばキカイダーとかイナズマンとか変身忍者嵐とかロボット刑事Kとか、ゴレンジャーとか。
同じ石ノ森作品でも、どれも今もかっこいい名前なのに(キカイダーはちょっと微妙)
なのに仮面ライダーだけ、なんでこんな名前にしたんですか、石ノ森先生!
悪の組織ショッカーはもうこれ以上ないぐらいかっこいい名前なのに。
スタッフもそう思っているのか、平成以降のライダーシリーズでは、あえて劇中で仮面ライダーと名乗らない作品も多いのです。
仮面ライダーTHE FIRSTは、劇中ではホッパーと名乗り、仮面ライダーという言葉は出てこなかった。
なのに今回のシン仮面ライダーでは、初登場時であっさりと「ライダー……仮面ライダーと名乗らせてもらう」って。
劇中で「仮面ライダー」という呼称が使われない仮面ライダー Yahoo!知恵袋
石ノ森先生は“正義”という言葉が嫌い
仮面ライダーのリメイクや新作を見る時の注意点2つ目は正義という言葉。
時代や立場や状況が変われば正義の定義は変わってしまう。
正義は絶対ではない。
正義の反対は悪ではなく、正義の反対はもう一つ別の正義だ。
というやつです。
だから仮面ライダーは正義の味方なんかじゃない。
人類の味方であり人間の自由のために戦うのが仮面ライダーなのだ!
この点に石ノ森先生がものすごくこだわり、そしてあの一文字隼人の有名なセリフ
一文字隼人「ショッカーの敵、そして人類の味方!」
となるのです。
だから石ノ森先生が作詞した仮面ライダーの主題歌「レツゴーライダーキック」「ライダーアクション」には正義という言葉は出てこないです。
オープニングでもショッカーのことは悪の秘密結社と言ってますが、仮面ライダーのことを正義の味方とは言わない。
そして
「仮面ライダーは人間の自由のためにショッカーと戦うのだ!」
戦う目的も正義のためじゃなくて自由のため。
これこそが仮面ライダーなのです。
ああ、ここ残念、だめです、村枝先生ーーーー!
今回のシン仮面ライダーには安易に正義という言葉は出てこなかった。
ここだけはよかったですw
まあなんだかんだ言ってもう1回ぐらい見に行きます。
それでは今日はこの辺で。マタンキ