ども、MK団2代目団長マタンキ角南です。
団長が一番長く読み続けてる漫画がゴルゴ13です。
連載から50年以上経ち、連載期間と発行巻数でギネス記録更新中の漫画です。
「ゴルゴ13」がギネス世界記録に 作者「正直驚き」:朝日新聞デジタル
よく主人公のことをゴルゴ(もしくはゴルゴ13)と呼ぶ人がいますが、それはニワカです。
主人公の名前を呼ぶ時は、1回目はゴル……あ、いやデューク東郷と呼び、2回目以降はデューク東郷というのが正しい作法です(笑
それからよくある間違いで、デューク東郷の職業を殺し屋と思っている人がいますが、彼の職業はあくまで狙撃手です。
依頼の内容が、人間を撃って欲しいということが多いので結果的に殺し屋みたいですが、本人は自分が狙撃手(スナイパー)だということにこだわりを持っているようです。
ゴルゴ13では殺しよりも、物を狙撃する話の方に傑作が多いような気がします。
中でも団長が一番好きな話が「死闘ダイヤカットダイヤ」
世界最大のダイヤモンド“ギャラクシー・オブ・キンバリー”を銃弾で粉々にして欲しいという依頼の話です。
なんというムチャ振り!
一体どうすれば銃弾でダイヤモンドを撃ち砕けるのか?
団長は安易に
「ダイヤモンドの弾を作ればいいんじゃね?漫画だからそれぐらい出来るよね」
なんて考えちゃいましたよ。
デューク東郷はロンドンの宝石店に出向き、70カラットというその店で一番大きなダイヤを現金で購入。
そして店のマネージャーに
変な東洋人の客キター♪───O(≧∇≦)O────♪
こうして案内された工房には、これまたマネージャーも怖がる頑固そうなジジイの職人が!
これまた偏屈なジジイキター♪───O(≧∇≦)O────♪
自分のカットしたダイヤにケチをつけられたことでプライドを傷つけられ、その上カットをやり直せと言う東洋人にお怒りの様子です。
そっかあ、わかった!
このジジイにダイヤモンドの弾を作らせるんだ!
きっとそうだ、そうにちがいない!(安易)
そしてその後日、見事に依頼を成し遂げるデューク東郷。
このダイヤが砕け散るシーンの美しさ!
まさにさいとうプロ全盛期の作画である!
この時期の絵は本当にすごかった。
さてデューク東郷と偏屈ジジイの間に何があったかというと、ダイヤモンドの弾を作らせていたんじゃなかったです。
そりゃそうだw
デューク東郷が偏屈ジジイに要求したことは
「ノミの一撃でダイヤが砕ける瞬間を見たい」
なにやら偏屈同士で気が合った!
ダイヤを砕くことを承諾するジジイ。
普段は滅多に表情を変えないデューク東郷も、さすがにこの時ばかりは少し驚いて顔色を変えます。
見事に砕け散るダイヤモンド70カラットーーーーーーー!
時価1億円(適当)がーーーーーー!
これを見たあと、デューク東郷はライフルの銃弾でダイヤモンドを打ち砕くことに成功するのです。
ギャラクシーが何者かによって砕かれたという噂は業界を駆け巡り、やがてさっきの店のマネージャーと偏屈ジジイの耳にも入ります。
話を聞き、そして全てを察する偏屈ジジイ。
そしてゴルゴ……いや名も知らぬ東洋人を弟子と呼び、大笑いする偏屈ジジイ。
もうこのやりとりが最高すぎます。何度読んでも涙が出てきます(いや、マジで)。
今日また久々に読みましたがやっぱり泣いてしまいました(感動で、です)
この物語はさいとう・たかをセレクション BEST13 of ゴルゴ13に収録されています
さいとうたかを先生がお亡くなりになりました。
ゴルゴ13の連載はこれからも続くそうです。
ゴル……あ、いやデューク東郷は不死身のスナイパーです。
さいとうたかを先生、長い間お疲れ様でした。
ご冥福を祈ります。